アレルギー疾患・花粉症

当院の花粉症外来

症状
鼻の症状:鼻水・くしゃみ・鼻づまり(鼻閉)が3大症状
眼の症状:眼のかゆみ、眼の充血、涙が止まらないなど
その他の症状:
皮膚のかゆみ、のどのいがいが、咳(せき)、頭痛・頭が重い、集中力低下、不眠、熱っぽい・微熱、倦怠感など
合併症:喘息、アトピー性皮膚炎、口腔アレルギー症候群など

つらい症状をすぐに抑えたい方には、まずはオンライン診療をおすすめします!
・待ち時間がほとんどない
・すぐに薬が手に入る
・交通費がかからない
・前と同じ薬がほしい、続きの薬がほしい方は便利

検査
来院した場合には、血液検査によるアレルギー検査が可能です(保険診療)。

治療

対症療法
第2世代抗ヒスタミン薬+抗ロイコトリエン薬+ステロイド点鼻薬(+点眼薬)
※個々の症状に合わせて処方します(オンライン診療可能)。

◎第2世代抗ヒスタミン薬の特徴
アレグラ(フェキソフェナジン)、デザレックス、クラリチン、ビラノアは眠気の副作用がなく、運転も可能。アレロック(オロパタジン)、ザイザル(レボセチリジン)、ルパフィンなどは特に効果が強いが、眠気が出やすく、運転は禁止。
※効果の感じ方は人それぞれのため、自分に合ったものを見つけることが重要です。
※ステロイドの内服薬は基本的には使いません。症状が特に強い場合に、1週間以内に限定して処方することはあります。

◎抗ロイコトリエン薬の特徴
鼻づまり(鼻閉)が少しでもある方には、抗ロイコトリエン薬であるシングレア(モンテルカスト)やオノン(プランルカスト)を追加します。喘息や副鼻腔炎にもよく使います。眠気の副作用は抗ヒスタミン薬に比べると少ないです。

◎ステロイド点鼻薬の特徴(1日1回のものに限定)
鼻症状には効果的なので、積極的におすすめします。
アラミスト(フルチカゾン):液体、2歳から使用可能、15歳以上は1回2噴霧
ナゾネックス(モメタゾン):液体、3歳から使用可能、12歳以上は1回2噴霧
エリザス:粉末、16歳以上、1回1噴霧
※鼻が通るときに使うのがポイントです。

◎点眼薬(目薬)
アレジオンLX点眼液0.1%はコンタクトでも使用でき、1日2回で効果が持続します。その他のアレルギー点眼薬は1日4回です。ステロイド点眼薬は眼科で検査をした上で使用するのが望ましいです。

◎抗IgE抗体オマリズマブ(ゾレア)皮下注射(来院が必要)
通常治療で症状のコントロールが難しい場合に血液検査で重症のスギ花粉症と診断した場合にのみ、抗IgE抗体であるオマリズマブ(ゾレア)による治療が可能です。
・12歳以上が治療対象です
・通常治療(抗ヒスタミン薬など)で1週間以上治療し、コントロール不良な方のみ。
・治療前に血液検査(総IgE値とスギ特異的IgE値)が必要です。
・直近の総IgE値と体重で投与量が決まります。
・総IgE値が異常高値、スギ特異的IgE値がClass 2以下は適応となりません
・4週間ごと(又は2週間ごと)に注射します(2-5月に行います)。
※ステロイド(ケナコルト)筋肉注射は副作用のリスクが高く、学会で推奨されていないため、当院では行っておりません。

◎花粉症に対する注射治療(ゾレア)について
最近、花粉症の新しい治療として、テレビなどのメディアに取り上げられて話題になっているのが、重症花粉症の注射治療「ゾレア(オマリズマブ)」です。2020年3月に花粉症に対して保険適応となりましたが、実は2009年から気管支喘息、2017年から蕁麻疹に保険適応となっていました。それぞれの疾患を治療している先生にとっては、既になじみのある薬です。花粉症治療の新しい選択肢として、知っていて損はない治療なので、改めてご紹介させてください。

◎どんな治療ですか?
まずは花粉症のメカニズムについて少し知ってもらう必要があります。花粉が体内に侵入すると、免疫機構がはたらき、免疫細胞によってIgE抗体が産生されます。IgE抗体は体内のマスト細胞と結合して待機します。そこに再度、花粉などのアレルゲンが入り、そのIgE抗体にくっつくとマスト細胞はヒスタミンやロイコトリエンなどのケミカルメディエーター(細胞から細胞への情報伝達に用いる化学物質)を放出します。その物質は粘膜の炎症を起こすため、さまざまなアレルギー症状が出現します。一般的なアレルギー薬は、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬といったこれらの物質をブロックする薬です。ステロイドはおきてしまった粘膜の炎症を強く抑える治療です(ステロイド点鼻薬、ステロイド点眼薬、ステロイド吸入薬)。一方、IgE抗体そのものをブロックし、マスト細胞に結合できなくするのが「ゾレア(オマリズマブ)」です。より上流の免疫機構をターゲットとした強力な対症療法として、シーズン中に使用することができます。

◎治療を希望する場合は?
治療対象は重症花粉症に限定されており、以下の条件を満たす必要があります。

「ゾレア(オマリズマブ)」は、毎年スギ花粉の飛散時期である2月〜5月に投与しています。治療期間は12週間(3か月間)程度が目安です。治療効果を最大限に実感してもらうために、遅くても3月には治療を開始することをお勧めしております。また、抗ヒスタミン薬なども引き続き併用します。

◎費用はどれくらいかかりますか?
1回あたりの投与量や投与間隔は、血液検査(血清総IgE濃度)と体重によって決まります。そのため、費用は人によって異なります。
2020年4月の薬価改定により価格が下がり、1か月あたり約4400円~70000円弱程度です。

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参照HP:ノバルティスファーマ医療関係者向けサイト
※1ヵ月分の医療費の支払い額(自己負担額)が一定額を超えた場合、超過分の払い戻しが受けられる制度として「高額療養費制度」があります。ゾレアも投与量によっては「高額療養費制度」の対象となる可能性があります。

◎副作用はありますか?
皮下注射の副作用として、穿刺部位の赤み、腫れ、かゆみなどがあります。また投与後は、気管支の痙攣、湿疹、呼吸困難、血圧低下などの症状に注意が必要です。 ゾレアに関する質問はこちらにお願いします。

根本的治療

●舌下免疫療法について
舌下免疫治療とは、毎日「シダキュア」という錠剤を舌(べろ)の下において吸収させることで、スギ花粉のアレルゲンに慣れさせ、スギ花粉の刺激に対する免疫反応を徐々に弱める治療です(減感作療法)。

〇治療対象:5歳~65歳

〇治療期間:3~5年
(3割以上の方が1年間で効果を感じられることが多いと報告されています。)

〇治療効果:8割程度
(2割程度の人で効果に乏しく、遺伝的背景などの影響が考えられています。)
※スギ花粉に対するアレルギーを証明するために、事前にアレルギー検査が必要です。
※ダニアレルギーの方には、「ミティキュア」という舌下免疫療法も行うことができます。

◎「シダキュア」服用に際して重要なこと
・薬剤は、なめずに舌下に1分間そのまま保持する。
・服用後5分間はうがい、飲食は禁止。
・服用する前後2時間程度は、激しい運動、飲酒、入浴などを避ける。
・服用開始1か月前後は口腔内のしびれなどの副作用が多い。

※舌下免疫療法が開始できない人
・重症の気管支喘息(コントロール不良)
・口腔内に傷・炎症がある(歯科治療中なども含む)
・がんや自己免疫疾患などに罹患している
・全身ステロイド薬や抗がん剤などで治療中
・重症の心疾患や呼吸器疾患がある
・急性感染症に罹患している(発熱などの症状がある)
・高血圧でβブロッカーを内服中
・妊娠している
・毎日定期的に薬を服用できない

◎舌下免疫療法はオンライン診療でできるの?

初回と2回目のみ対面診療が必要です。

初回は対面診療を行い、院内でお薬を服用します。そのまま院内で体調に変化が現れないか、30分程度ほど様子を見ます。2回目は1週間後に、再度、対面診療で受診いただきます。問題なければ、薬の用量を変えます。3回目以降は医師の判断によりオンライン診療の利用が可能です。目安として4週間に1回の継続診療が必要です。

シダキュア
※鳥居薬品株式会社「アレルゲン免疫療法ナビ」サイトから引用
ミティキュア
※鳥居薬品株式会社「アレルゲン免疫療法ナビ」サイトから引用

参考サイト:
舌の下で行う鳥居薬品の舌下免疫療法専門サイト
https://www.torii-alg.jp/slit/

ダニによるアレルギー性鼻炎に関する情報サイト
https://www.dani-allergy.jp/


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2.WEB問診(「花粉症問診」を選択してください。)

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