HPV(子宮頸がん)ワクチン

~概要~

HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸がんや尖圭コンジローマの原因となるウイルスで、性行為で感染します。そのため、「性行為を開始する前に接種」することが推奨されています。高校2年生以上では、「なるべく早めに」接種をすることをおすすめします。すでに性行為をしている人でも、ワクチンで予防できるすべての型に感染している可能性は低く、ワクチン接種により、ワクチンでカバーしている型の新たな感染を防ぐことができます。
※26歳以下の方は公費での接種が可能な場合があります。
※日本では46歳以上の方の接種は推奨されていません。

1:HPVワクチンの定期接種

<対象>
学校6年~高校1年相当の女性

<ワクチンの種類・接種スケジュール>
2023年4月1日より9価のHPVワクチン(シルガード9)も対象です。シルガード9については「2回接種」と「3回接種」があります。
①15歳未満で1回目の接種を受ける場合
1回目の接種をおこなった後に6ヶ月間隔を空けて2回目の接種を行う合計2回

②15歳以上で1回目の接種を受ける場合
2ヶ月間隔を空けて2回目、6ヶ月間隔を空けて3回目の接種を行う合計3回

※1: 1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
※2・3: 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
※4・5: 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上(※5)あけます。

当院ではガーダシルとシルガード9のみ対応しております。
※交互接種も可能。すでに2価・4価を接種している場合でも、2回目または3回目にシルガード9を選択することができます。

<接種方法>
具体的な接種方法は、住民票のある市町村からお知らせが届きますので、そちらをご覧ください。できるだけ母子健康手帳を確認・持参してください。
当院では、東京23区内の住民であれば、公費による接種が可能です。

2:HPVワクチンのキャッチアップ接種

<対象>
次の2つを満たす方が接種の対象となります。
・平成9年度~平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性
・過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない

※平成19年度生まれ(誕生日が2007年4月2日~2008年4月1日)の方も、通常の接種対象の年齢(小学校6年から高校1年相当)を超えても、令和7(2025)年3月末まで接種できます。

<公費で接種できる期間>
令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間

<ワクチンの種類・接種スケジュール>
2023年4月1日より9価のHPVワクチン(シルガード9)も対象です。
公費で接種できるHPVワクチンは3種類(サーバリックス、ガーダシル、シルガード9)あります。決められた間隔をあけて、合計3回接種します。
当院ではガーダシルとシルガード9のみ対応しております。

<接種方法>
具体的な接種方法は、住民票のある市町村からお知らせが届きますので、そちらをご覧ください。また、過去に受けた接種回数や時期により、接種方法が異なる場合があります。できるだけ母子健康手帳を確認・持参してください。
当院では、東京23区内の住民であれば、公費による接種が可能です。

~当院と分院のシルガード9接種実績~

2022年4月~2023年3月で合計1230回接種

接種後の待機時間中の体調不良は、迷走神経反射1名のみでした。接種部位の疼痛は1~2日以内の方が多く、発熱や倦怠感を自覚した方はほとんどいませんでした。当院は他の医療機関よりも接種実績が多く、対応に慣れていますので、ご安心ください。

~男性のHPVワクチン接種について~

HPVワクチンは「子宮頚がんワクチン」と言われているため、男性にはあまり関係ないイメージがある方も多いと思いますが、男性も接種可能で、男性にとっても非常に重要なワクチンです。日本では4価ワクチン「ガーダシル」が肛門がん予防に接種適応があるため、男性の希望者に接種することが可能です。また、男性に比較的多い中咽頭がんもHPVが原因です。自分自身のがんや性感染症を予防するだけでなく、大事なパートナーを守るという意味でも接種をおすすめします。

Q&A

○HPVワクチンは授乳中に接種できますか?
→授乳中の接種は、有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種することになっています。安全性のデータがないため推奨はしておりません。

○HPVワクチンと子宮がん検診は両方受けなければいけませんか?
→ワクチンで子宮頸がんや尖圭コンジローマを確実に予防できるわけではありません。定期的に子宮がん検診を受けることで予防や早期発見・早期治療が可能になります。

○接種を予定していた日に体調が悪くなってしまいました。接種はできますか?
→体調が極めて良くない場合や、37.5℃以上の熱がある場合にはワクチン接種はできません。医師にご相談の上、体調が回復してから接種をおこなってください。

○インフルエンザワクチンなど他のワクチンと同時期に接種することはできますか?
→他のワクチンと同時期に接種を考えている方は、医師にご相談ください。

診療案内へ戻る
よくあるご質問
よくあるご質問
企業・団体の方へ
企業・団体の方へ

Access
アクセス

WEB予約

〒102-0074 東京都千代田区九段南1丁目6−5
九段会館テラスB1F

東京メトロ・都営地下鉄/ 九段下駅 徒歩1分
東京メトロ・都営地下鉄/ 神保町駅 徒歩9分
東京メトロ・都営地下鉄・JR/ 飯田橋駅 徒歩11分