脳神経外来・めまい・しびれ・脳卒中

こんなことに悩んでいませんか?

頻繁にめまいがする

手足がしびれる・震える

歩くのに違和感を感じるようになった

このような症状は脳に由来した疾患が関係していることが多々ありますので似た症状でお悩みの際は日本脳神経外科学会専門医・日本脳卒中学会専門医が在籍している当院へご相談ください。

めまいに関する症状

めまいには身体の平衡バランスを保つ内耳の障害で起こる自分や周囲が回るように感じる「回転性めまい」、脳梗塞や脳出血などの脳の障害で起こる身体がフワフワと浮くように感じる「浮動性めまい」と低血圧などが原因で起立時にグラッとし目の前が暗くなる「失神性めまい」の3種類があります。

めまいの種類

● ぐるぐるする回転性めまい
めまいの61%が該当する内耳障害のめまいでは以下の症状が疑われます。
良性発作性頭位めまい症(※65歳以上の良性発作性めまい症の32%に脳卒中の既往)
メニエール病
突発性難聴
前庭神経炎
聴神経腫瘍
頭部外傷(頭蓋底骨折)

14%が該当する脳障害のめまいでは
椎骨脳底動脈循環不全症
脳梗塞
脳出血
脳腫瘍
などが疑われます。

● ふわふわする浮動性めまい
浮動性めまいは脳障害のめまいの際に感じる症状です。脳障害による回転性めまいになった場合と同じく椎骨脳底動脈循環不全症・脳梗塞・脳出血・脳腫瘍など重症リスクの高い症状が疑われます。

● グラっとする失神性めまい
めまいの症状では25%の割合でみられる症状です。
頚性めまい(頚椎の異常)
起立性低血圧
不整脈
貧血
更年期障害などが疑われます。


めまい診断 拡大

めまいの治療の順序
1)めまい急性期の応急処置(内服が不可能なことが多い)
激しいめまいに対してメイロン 40~250 ml 静注/点滴
悪心、嘔吐に対してプリペラン 10mg 静注

2)脳の障害の有無の確認
まず命の危険を伴うこともある脳卒中などの病気の確認
MRI検査(近くの提携病院をご紹介)

3)内耳の障害の治療(原因ごとの治療)
代表的な疾患が4種類あります
基本的には内服薬(抗めまい薬、内耳循環改善薬、制吐薬、
血液循環改善薬、抗不安薬、利尿剤、漢方薬など)による治療

小脳を鍛えてめまいを改善するリハビリ

1.親指を立てた状態で腕を前に出します
2.爪から目線を離さないようにしながら、顔を左右に30度くらいずつ20回振ります
3.毎日続けます
※リハビリ中にクラっとする方は、めまいがあるかこれからめまいが発症する予備軍の方です。最初はクラっとしても続けるとめまいが起きにくくなります。 


手足のしびれ

しびれの部位からしびれの原因がわかります


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しびれの特徴と原因
片麻痺がある=脳卒中
首を動かすと痛い=頚椎症・椎間板ヘルニア
人差し指と中指がしびれる=手根管症候群
両手両足先がジンジンする=糖尿病

腕のしびれだけでも要注意

重い病気の可能性もあります。下記の症状がある場合は医療機関へご相談ください。


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しびれの治療内容
1.しびれ痛みに使用される主な薬
・炎症を抑える薬(消炎鎮痛剤)
・漢方(葛根湯,疎経活血湯など)
・神経の働きを助ける薬(ビタミン製剤)
・血流を良くする薬(末梢循環改善薬)
・神経の過敏性を抑える薬:神経障害性疼痛緩和薬

2.リハビリ
3.病状によっては手術


歩行障害


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歩行障害の重症度

ホーン・ヤール 生活機能障害度
1度(軽症)
震えや筋肉のこわばりが体の片側のみにあらわれます
1度
日常生活、通院にほとんど介助を要さない
2度
震えや筋肉のこわばりが体の両側にあらわれます
3度
姿勢やバランスが保てなくなり、活動がやや制限されます
2度
日常生活、通院に部分的な介助を要する
4度
日常生活の一部に介助が必要になります
5度(重症)
一人で起き上がったり、歩けなくなります
3度
日常生活に全面的な介助を要し、独立で歩行、起立ができない
※ホーン・ヤールの重症度分類は、パーキンソン病の進行度を評価するためのスケールです。
※生活機能障害度は厚生労働省が定めた日常生活における行動評価基準でパーキンソン病以外でも使用されます。

手のふるえ

手のふるえの見分け方 症状の特徴と原因

原因 震える時 左右 特徴
本態性振戦 何かをするとき
(動作時)
両手 緊張でふるえが強くなる
6~10回/秒の早めのふるえ
パーキンソン病 何もしていない時
(安静時)
片手
(初期)
動作がゆっくりになる
手足がこわばる
小脳の病変
(小脳梗塞・出血)
何かをしようとする時 片手 目標に手を近づけるとふるえが大きくなる
甲状腺機能亢進症
(バセドウ病)
常に 両手 疲労感や動悸
暑がり・多汗
アルコール
依存症
朝起きた時、
酒を飲むと治る
両手 汗をかく(特に寝汗)
動悸がする

最も多い本態性振戦とは

ふるえの中で一番多く、65歳以上の5人に1人とも言われている

手を動かそうとすると細かくふるえる
安静時にはふるえが目立たない

例えばこのような場合は本態性振戦の可能性があります

本態性振戦の治療内容


脳卒中・脳梗塞

脳卒中は脳血管が突然切れたり詰まったりする病気です。対して脳梗塞は詰まる血管の太さによって「ラクナ梗塞」「心原性脳塞栓症」「アテローム血栓性脳梗塞」の3種類があり、脳卒中の3/4は脳梗塞によるものです。


拡大:脳卒中・脳梗塞

回復の鍵を握る超急性期治療

脳梗塞は発症から治療開始までの時間が非常に重要でtPA静注療法は4時間半以内、血栓回収治療は8時間以内と早期の治療が重要となります。下記のような症状が見られたら、ためらわずに救急車を呼んでください。


拡大:こんな症状は救急車を

再発率の高い脳卒中には生活改善を

脳卒中の再発率は
1年後:10%
5年後:35%
10年後:50%と高い数字が出ています。

しかしながら3年間の追跡調査をしたデータによるとライフスタイルの改善を指導した人たちの再発率は対照群の34.8%に対して2.8%まで抑えられた結果もあるため(生活習慣の改善による再発予防効果:Kono Y,2013)、生活習慣改善が脳卒中の最大の予防といえるためまだ脳卒中になったことがない方も含め積極的に取り組むことをお勧めします。

脳卒中の90%は生活習慣(病) の見直しで予防できます
脳卒中リスク 軽減率
高血圧 48%
運動不足 36%
脂質異常症 27%
食生活の乱れ 23%
肥満 19%
喫煙 12%
心臓病 9%
糖尿病 4%

専門医による踏み込んだ脳神経外来・めまい・しびれ・脳卒中

当院の脳神経外来は月曜日の11:00~13:00、14:00 ~ 16:00にて専門医の島 克司 医師が担当いたします。
信州大学医学部卒業後、「医学博士・日本脳神経外科学会専門医・日本脳卒中学会専門医」を取得しており現在は防衛医科大学校名誉教授も務めています。当該ジャンルの診療・研究・教育に携わってきた経験をフルに生かし適切な診断と安心できる対応をしてまいりますので、頭痛にお悩みの際はご相談ください。

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