甲状腺疾患

症状
甲状腺ホルモンが過剰な場合にみられる症状
動悸(心臓がドキドキする)、手の指が細かくふるえる、暑がり、汗が多い、食べているのにやせる、イライラしやすい、落ち着きがなくなる、など

甲状腺ホルモンが不足している場合にみられる症状
徐脈(脈がゆっくり静か)、寒がり、皮膚の乾燥、顔や手の浮腫(むくみ)、筋力低下、肩こり、月経過多、眠気が強い、など

※健康診断や人間ドックで甲状腺のはれを指摘され、血液検査で異常が発見されることもあります。

検査
血液検査 甲状腺ホルモン(FT3、FT4)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、TSHレセプター抗体(TRAb・TSAb)、抗サイログロブリン抗体(TgAb)、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)など
超音波検査(甲状腺の大きさ、腫瘍の有無、血流の評価などを行います)
心電図検査(甲状腺機能の影響により、不整脈が出現していないかを評価します)
胸部X線検査(心臓の大きさを評価します)

治療
バセドウ病
抗甲状腺薬にはチアマゾール(メルカゾール)とプロピルチオウラシル(チウラジール/プロパジール)の2種類があります。これらに無機ヨウ素薬を併用することもあります。治療初期は特に副作用(肝機能障害、無顆粒球症など)に注意する必要があります。 バセドウ病の再発を繰り返す場合には、手術やアイソトープ治療が可能な施設に紹介します。

橋本病
甲状腺ホルモン薬(チラーヂンS、レボチロキシンナトリウム)を内服し、不足しているホルモンを補充します。副作用はほとんど見られませんが、鉄剤とは内服のタイミングをずらすことが望ましいです。

妊娠と甲状腺機能
甲状腺機能異常は、不妊症や流産と関連すると報告されており、妊娠希望の方は特に甲状腺機能を良好に調節することが重要です。 わずかな甲状腺機能低下症でも、流産率が上昇する可能性があります。また、甲状腺ホルモンの補充を行うことによって妊娠率や流産率が改善したとの報告もあります。 人工授精や体外受精を行って妊娠を考えている女性も、積極的に甲状腺機能異常の治療を行うことが望ましいとされています。

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